関西電力が美浜原発(福井県美浜町)での原発新設に向けた地質調査の実施方針を表明したことを受け、「老朽原発うごかすな!実行委員会」など複数の市民団体が30日、同町の関電原子力事業本部前で抗議集会を開き、森望社長ら宛てに、新増設のための調査中止を求める申し入れ書を職員に手渡した。
申し入れ書では、原発を動かせば建設費などで電力消費者に負担増を強いることや、行き場がなく負の遺産となる使用済み核燃料が増加することを指摘した。
美浜原発から30キロ以内にある福井県や滋賀県、岐阜県の住民ら約50人が参加し「関電は原発を諦めろ」などとシュプレヒコールを上げ、近くの美浜町役場まで行進した。