41・2度の丹波、住民ぐったり

小型扇風機を手に兵庫県丹波市柏原町地区を歩く人たち。国内最高気温を更新した=30日午後

 最高気温41・2度と全国の観測史上1位の気温を更新した兵庫県丹波市では30日、市民らから「肌を刺すような暑さで腕と顔がピリピリする」「冷房が全く効かない」と異常な酷暑にぐったりした声が聞かれた。

 ご当地バーチャルユーチューバー(Vチューバー)の「あいさきちぃ。」を手がける同市の会社経営垣崎辰徳さん(42)は仕事で市内各地を車で回り「ハンドルが熱くて握れず、溶けそうだった」とうんざりした様子。日陰を求めて、市内の商業施設の立体駐車場に車が集まっているという。「日本一の暑さを今後、観光資源にしたい」と息を切らしながら話した。

 連日の猛暑で、農業にも影響が。JA丹波ひかみ(同市)の担当者は「今は名産の小豆の種まき時期だが、高温と水不足の影響で芽が出ないという報告を農家から受けている。秋の収穫に影響が出なければ良いが、このまま暑さが続けば過去最悪に匹敵しそうだ」と心配そうだった。

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