任期満了に伴う奈良市長選は20日投開票の結果、無所属の現職仲川げん氏(49)が無所属の元市議山本憲宥氏(54)ら新人4人を破り、5選を果たした。財政健全化など4期16年の実績をアピール。多選の是非を問う声もあったものの、知名度を生かして幅広い支持を得た。
投票率は62・87%で、前回を11・95ポイント上回った。
山本氏は市議時代に所属した自民党を離党。自民市議の一部や公明、日本維新の会両党の市議団が支援し、維新所属の山下真奈良県知事も応援に駆け付けたが、及ばなかった。
他に立候補した無所属の元市議中村篤子氏(67)=共産推薦=らは物価高騰対策や福祉・子育て政策の充実を主張。いずれも支持に広がりを欠いた。