核廃絶に向けカザフと連携強化

カザフスタンのセミパラチンスク核実験場跡地を視察する広島県の湯崎英彦知事(右から2人目)=17日(県提供)

 中央アジアのカザフスタンを訪問している広島県の湯崎英彦知事は17日、冷戦時代に核実験が繰り返されたセミパラチンスク核実験場跡地を視察した。核実験の実情を伝える資料館も訪問。被爆80年の節目に核兵器廃絶に向けた連携強化を図った。

 訪問は15~18日の日程。15日にラフメトゥリン外務第1次官と意見交換した湯崎氏は、核なき世界のため、協力を進めていきたいという趣旨の話をしたという。

 カザフスタンでは旧ソ連による450回以上の核実験で、多くの国民が健康被害を受け、独立後、核兵器を放棄した。今年3月に開かれた核兵器禁止条約の締約国会議では議長国を務め、核廃絶の取り組みを国際的に主導している。

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