【Gateインパクト】ORSO坂本義親さんが「かき氷専門店」を開業

大分市出身の坂本義親さん(左端)が開いたかき氷専門店

 音大在学中に起業、様々な携帯電話サービスを世に送り出した坂本義親さん=大分市出身=。近年はドローン事業や、AI(人工知能)の利活用分野でも存在感を示している。

 そんな坂本さんが今年8月、東京都千代田区のORSO本社ビル1階にかき氷専門店「メゾン遊氷(ゆうひ)」をオープンさせた。店名には「忙しい日常から少し離れ、氷と遊ぶ時間を楽しんで」という気持ちを込めているという。

 有名店で修行したシェフパティシエ・鈴木周子さんが作るのは、見た目の美しさや複雑な香り、さまざまな食感を楽しめる一皿。はかなく溶けてゆく氷の上に、フレンチのデセールを思わせる凝った仕掛けを施している。

 定番メニューは「シトロンパイ仕立て アールグレイの香りを添えて」「フリュイ・ルージュと白ワイン」「パティシエの杏仁豆腐と濃厚マンゴー」「抹茶 森の香りを添えて」の4種。サイズはS、M、L(1850円~)で、他に季節限定商品も用意している。

 記者は「フリュイ・ルージュと白ワイン」(Sサイズ2300円)を実食した。ひとさじごとに違った味わいで、食べ終わるまでワクワク感が続く。「かき氷」に対する固定概念が変わっていく「体験」を楽しむことができた。

 ネット予約が可能で、注文は店舗入り口のタッチパネルで行う。飲食店で働くスタッフを確保するのが難しい昨今、デジタル技術を生かして店舗運営の省力化、スマート化を図っており、来店客にも好評だ。

 すでにフランチャイズ化の話も出始めているという。坂本さんは「僕自身、子どもの頃からかき氷が大好きで、かき氷を食べるために道後温泉まで旅に出るほどです。いま、お店の新メニューの試食などで毎日食べても飽きませんね」と明かす。初めての飲食店事業に乗り出したのは、まず自身の「好き」が原動力だった。

 そして、IT業界を主戦場として四半世紀以上戦ってきた坂本さんならではの、ちょっとした心境の変化もあった。「そろそろ、お客様の顔を直に見てみたいなーと思いまして。対面で『おいしい』と言っていただけるのは、やっぱりありがたいことです。目の前のお客様を大事にすることが、僕らにも必要なことなんじゃないかと。教育の一環として、社員も一度はお店に立ってもらおうと考えています」と、笑顔で語った。
(東京支社編集部)

 ※坂本さんは、県デジタルコンテンツ産業振興協議会(ODEN)が主催する「トップランナーによる講演会」に登壇予定。12月3日に開催され、テーマは「デジタルコンテンツにおける収益ポイント思考法ワークショップ」。県内の若手事業者や学生などに向け、自身の経験に基づいて講演する。ODENの公式サイトの「問い合わせ」から聴講申し込みができる。

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