「暑い日田から新しい働き方を」複数事業者がサマータイム試験導入 9月末まで実施、メリットや課題検証

始業を早めた高橋三男商店。午前中に資材の積み下ろし作業をする丸林雅彦店長は「朝1時間早いと暑さが違う」=日田市有田

 【日田】夏の暑さが厳しい日田市で、複数の事業者がサマータイム制を試験導入している。始業時間を早めたり、休憩を小まめに設定したりと、それぞれの職場に合った工夫を凝らす。9月末まで取り組んだ後、主導した日田商工会議所が他の事業者にも広めていけるかなど可能性を探る。
 日田市はこの夏、九州で初めて40・0度(7月27日)の酷暑日を記録するなど、全国有数の暑さで知られる。
 サマータイム制の試行は、同会議所サマータイム委員会(高橋進太郎委員長、11事業所)が「夏場でも健康を維持しながら、生産性を高められる働き方を考えよう」と計画。今年の夏、委員会の4事業所が試験的に実施している。
 土木・建築資材販売の高橋三男商店(有田)は始業を1時間前倒し、午前6時半にした。配送や外回りを午前7~11時に集中させ、以降は店内で業務をしている。丸林雅彦店長(54)は「外での作業は朝1時間早いと暑さが違う。仕事が早く片付き、他の作業の取りかかりも早くなって効率がいい」と効果を語る。
 三和酒類いいちこ日田蒸留所(西有田)は工場の設備点検期間中の8月3~7日、製造部門の始業を1時間早めて午前7時にした。首藤久範所長(53)は「取引先や社内の他部門の理解が欠かせず、本格導入のハードルは高い」と感じた。従業員への事後アンケートでは、「やるならもっと早い時間から」といった意見も出たという。
 休憩時間を見直したのは段ボール箱製造の三隈工業(石井町)。従来は計3回90分間の休憩を、9月末まで計5回に分散する態勢に変えた。集じん機製造の九州エアーテック(山田町)も昼休みを15分長くし、その分終業を遅らせるなど、より健康を意識した運用にしている。
 各事業所の実践結果を受けて、同委員会はメリットや課題を検証する。
 高橋委員長(52)は「夏場の働き方を変えないと根本的な熱中症対策にならない。試行錯誤しながら少しずつサマータイムの概念を浸透させ、暑い日田から新しい働き方を発信したい」と話している。

最新記事
日田市老人クラブ連合会の特別講演会、参加者が健康診断の大切さ学ぶ 手軽な運動紹介や合唱も
日田市の生ごみ分別回収、来年3月末に終了へ 資源化施設廃止、4月から焼却処分
日田市議会、9月2日から定例会
日田市の三隈川で30日に「リバーフェスタ」 水上プールやウオータースライダーも
日田市の庄手川で外来水草オオカナダモの除去活動 親水活動団体や児童ら80人が参加