地球さんご賞おおいた実行委員会事務局 佐藤栄宏
気温30度を超える日が続く8月9日、登山道を2時間登り、山頂に着いた。周囲を見下ろすと緑の裾野が広がり、遠くには中津市や日田市の市街地が見える。標高約1200メートル。大分県と福岡県の県境にある、英彦山の山頂だ。
止まらなかった汗が引いていく。緑の山の谷間から、白い雲が次々と湧いてくる。心地よい風も吹いてくる。半袖では寒いくらいだ。
この場所には、どんな大きなクーラーにもかなわない冷房機能がある。電気代はかからない。ここにいる人全てに、同じように、心地よさを与えてくれる。
これが自然だ。この場所は何千年も前から、変わらずにあるだろう。ずっと見守ってくれている山の神様に、ありがとうと心から感謝した。
山や緑は心地よい場所を与えてくれる。市街地の屋内のクーラーも心地よさを与えてくれる。ただ、山頂での心地よさが、僕の心にぴったりと合うように思う。どうしてなんだろう。
そして、クーラーのスイッチを入れないと暮らすことができない、気温30度を超える市街地での毎日を思い出す。温暖化が進んで暮らしにくくなっている街の生活。どうしてこうなってしまったのだろう。
もう一度、思い出す。山頂からの景色、吹いてくる風、おいしかったおにぎり。緑あふれる自然の中にいたことがうれしいのだ。自然の中にいると優しい気持ちにもなれる。
だから、自然に囲まれた中で暮らしたい。いつも暮らす場所にも緑を増やしたい。いつも暮らす場所の周りにある緑を守りたい。
恵みを与えてくれる自然の中に、自然を傷つける一人の自分がいるかもしれないこと。それでも、自然を守れる一人の自分がいること―。いつも思い出したい。
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53歳のおじさんも、コンクールに向けて作文を書いてみました。うまく書くことよりも、心に思ったことをそのまま書いてみました。山に登って気持ちよかったこと。そこで感じたことです。これを読んで皆さんは、どう感じるでしょうか。
おじさんと同じような気持ちになったことがある人、そう思うことがない人もいるでしょう。それで、よいのです。みんなが“賛成”すること、みんなが“正解”と言ってくれることを書かなくてもいいのです。
あなたが自然と触れて、心の中に湧いてきたこと。心の中で起こった出来事。思い出してそのまま素直に書いていいのです。僕は、そんな作文を待っています。
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地球さんご賞は、命や自然、環境の大切さをテーマにした、子どもたち(小中学生対象)の作文コンクールです。募集要領と原稿用紙をPDFで添付していますので、奮って応募ください。