【Gateインパクト】地球さんご賞実行委員エッセー(2) 鹿野翔さん

田んぼで草取りの作業をしている鹿野翔さん

 地球さんご賞水郷ひた実行委員 鹿野翔さん(40)=鹿ファーム代表・日田市前津江町=

 今年も田んぼに草が生える。コナギ、ヒエ、ホタルイなどの草が稲の間から生えている。
 朝の涼しいうちに田んぼに入り、草を取るために田打ちぐるまを押す。草が小さいうちは、田打ちぐるまの回転する爪が泥の中に押し込んだり、根を浮かせることができる。
 水面に浮かんだ小さな草は、根付くことなく、自然と死んでいく。しかし、大きくなったものは、手で取らないといけない。
 稲の葉が顔にチクチクあたりながらも、一つ一つ手で抜いていく。足跡の穴に抜いた草を埋め込み、また進んでいく。
 稲の間にあるヒエを右手でつかみ、ふと、昔の人もきっとこうやって草を取ってきたであろうことに気づいた。
 稲作が伝わったのが3千年前だとすると、この土地で3千回の米作りが行われ、顔がチクチクしながらも、ヒエを取ってきたに違いない。
 腰に手を当て、体を起こしたとき、いつの間にかたくさんのトンボが私の周りを飛び回っていた。私の動作にびっくりして飛び上がった虫を、狙いにきたようだ。
 何かの合図でもあったかのように、カエルも一斉に鳴き出した。水中では、イトミミズが踊るように体を揺らしている。
 きっと3千年前から、この風景は変わっていない。この生き物たちの営みも。
 しかし、ここまでの暑さはなかったはず。年々、地球温暖化が進んでいる。悔しいけれども進んでいく。この先3千年も、お米作りは続いていくのだろうか。

 × × ×

 私は自然の豊かさ、美しさ、たくましさを、お米づくりを通して、たくさん感じています。
 皆さんは、どんなときに自然を感じていますか?
 そして、これからの自然環境にどんな思いを持っていますか?
 ぜひ、地球さんご賞に応募して、多くの大人たちに教えてください。たくさんの応募をお待ちしています。

★★★★★★★★★★★★★★★★★

 地球さんご賞は、命や自然、環境の大切さをテーマにした、子どもたち(小中学生対象)の作文コンクールです。募集要領と原稿用紙をPDFで添付していますので、奮って応募ください。

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