【別府】鶴見岳の麓と山上をつなぐ別府ロープウェイの2025年度の乗客数が46万8450人で、過去最多を更新した。これまでトップ3はいずれも1990年代。コロナ禍以降、アウトドア体験を楽しもうと訪れる人が多いほか、台湾、香港からのツアー客が増えていることが要因。今後も施設の整備や積極的な情報発信で乗客数の拡大を目指す。
別府ロープウェイは101人乗りのゴンドラを20~30分間隔で動かし、約10分で麓と山の上をつなぐ。1962年12月の開業後、これまで乗客数が一番多かったのは94年の46万92人だった。
昨年度は過去最多を8千人以上、上回った。半数を外国人が占め、中でも台湾からの客が多いという。「台湾や欧米の人は、自然を楽しみたいと考えるようだ。一年を通して山頂の景色を楽しんでくれている」と担当者。
春はミヤマキリシマ、秋は紅葉、冬は霧氷が見られる。夏は地上と比べて10度ほど気温が低く、避暑地として人気。鶴見岳登山の帰りにロープウエーを使って下山する人も多く、コロナ禍で火がついた登山ブームも乗客者増の一助となっている。
別府ロープウェイは、利用者に気持ちよく過ごしてもらうため、駅周辺や歩きづらくなった遊歩道の整備を進める。山頂付近で発生する霧を生かした仕掛けも検討する。
企画部の西村三千代さんは「雲海のようになったり、四国まで見えたりといろんな景色が広がる。ゆっくり過ごして良さを感じてほしい」と話した。
<メモ>
別府ロープウェイの営業時間は夏季(3月15日~11月14日)が午前9時~午後5時半、冬季(11月15日~3月14日)が午前9時~午後5時。期間限定で夜間営業もしている。往復運賃は、大人(中学生以上70歳未満)1800円、子ども(4歳以上小学生まで)900円、シニア(70歳以上)1700円。