5校で組む「合同A」の中心選手として勝利に貢献したNO8安藤輝(ひかる)(津久見3年)は、困難を乗り越えて自らの可能性を広げようとしている。他校の仲間とつかんだ特別な1勝に「みんなが一体になることができた」とにっこり笑った。
ラグビーを始めたのは小学1年の時。友人の影響で地元の臼杵ラグビースクールに入ると「ボールを持つだけで楽しい」とすぐにのめり込み、夢中で楕円(だえん)球を追った。
ただ、高校は希望していた進路がかなわずラグビー部がない津久見高に入学。どう競技を続けるか悩んでいたときに、隣の臼杵高の指導者から「一緒に練習をしよう」と声をかけてもらった。
舞鶴高で全国大会出場経験がある父の真次さん(53)は「強豪校では勝利が求められるが、合同チームで戦うことでラグビーを楽しめている。輝にとってはプラスだったと思う」とめきめき成長する姿に目を細める。
あらためてラグビーの楽しさを知った合同チームでの経験を糧に、大学は強豪への進学を目指す。「自分の力がどこまで通用するか試したい。大学から声をかけてもらえるような活躍を見せられたら」。夢の実現に向けて走り続けていく。
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高校生たちの勝負の裏側にある努力や成長にスポットを当てる。さまざまなエピソードを随時掲載する。