「中東で一番有名な日本人」と称される大分市出身の経営コンサルタント鷹鳥屋(たかとりや)明(本名・長岡明)さん(41)の講演会が3月、豊後大野市内であった。中東経済の活況、コネが重視される現地の商習慣を紹介。イラン情勢にも触れ「米国が地上軍を投入するか否かで流れが大きく変わる」との見立てを披露した。
鷹鳥屋さんは大分舞鶴高出身、筑波大卒。サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、東京に拠点を置き、中東への企業進出を支援している。複数のテレビ出演歴があり、ニューズウィーク日本版の「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれたという。
講演では、アラブ人の性格が湾岸部と内陸部で大きく異なると紹介。中でも社会的地位、所得が高いという「湾岸アラブ人」について「権威主義的で肩書を重視する」「氏族主義であり、部族重視」と述べた。
中東での人付き合いはアラビア語で「ワスタ」と呼ばれるコネが重要と指摘。自身が作ったというサウジアラビアの王族の家系図を示しながら「コネが全て。だが、誰がどんな位置にいるのか理解していれば突破口はある」と伝えた。
サウジアラビアを例に、中東経済の急速な発展も報告。2019年から3年で一変した首都リヤドの街並み、eスポーツ市場の盛り上がりなどを説明した。
来場者の質問に答える形で、イラン情勢にも言及した。サウジアラビアやUAE、カタールといった国々は「米国が地上軍を出し、イランの政権から革命防衛隊を吹っ飛ばすこと」を望んでいると解説。「トランプ米大統領がためらっている感じがするので、湾岸諸国は『流れが良くない』と見ている」と話した。
講演会は豊後大野市国際交流協会(田嶋栄一会長)が開いた。