サッカーのJ2・J3百年構想リーグは9試合を終え、地域リーグラウンドの折り返しを迎えた。西B組のJ2大分トリニータは5勝4敗で勝ち点14。順位は10チーム中、暫定3位につけている。浮き沈みがあったリーグ前半の戦いを振り返り、残り9試合に向けた課題を探った。
雪の影響で2月8日の開幕戦が延期になり、1週遅れで迎えたJ3北九州とのリーグ初戦。今季から指揮を執る四方田修平監督が掲げる「湧き上がるサッカー」を選手たちが体現した。
相手の球を奪った瞬間に、複数の選手が湧き上がるようにゴールへと向かう攻撃的なサッカー。後半にMF有働夢叶、FW金賢祐(キムヒョンウ)が奪った得点を守り抜き、2―0の快勝でスタートを切った。
勢いは続き、いずれもJ3の鳥取、滋賀も下して開幕3連勝。ただ、昨季までJFLの滋賀には球際の攻防などで後手に回った。DF三竿雄斗は「球際や切り替えのスピードで負けた場面もある。まだまだ甘い」と危機感を募らせていた。
第4節のJ3熊本戦で初黒星を喫すると、次のJ3鹿児島にはPK戦で勝利したものの、第6節から3連敗。主力がけがで離脱したことも響き、前線から圧力をかける守備が機能せず単純なミスから失点を繰り返した。
前半戦最後の試合となった今月5日のJ2鳥栖戦は、5試合ぶりに金が復帰。攻守に迫力が戻り、久々の白星をつかんだ。不調だった時期との内容の差は明らかで、結果的に主力と控えの力量差が浮き彫りになった。
四方田監督は鳥栖戦後の会見で「このリーグに関しては勝利とチームの成長を求めて戦っている。さまざまな相手と戦って経験値を得られた」と総括。その上で後半戦は「成長速度を上げ、攻守の幅を広げたい」と一層の進化を目指す。
チーム強化を担う吉岡宗重スポーツダイレクターも「まだ完成形ではない。クラブ全体でそこに近づけていきたい」と現実に向き合う。理想とする湧き上がるサッカーを極め、新シーズン開幕を迎えられるか。周囲の期待と想像を超える成長曲線を描きたい。