ガソリン価格急騰、大分県内の消費者や事業者悲鳴 180円台半ばも「耐えられない」

レギュラーガソリン184円。原油価格の急騰で、県内でも給油所の店頭価格が大きく値上がりした=12日、大分市

 イラン情勢の悪化による原油価格の急騰で、大分県内でもガソリンが大幅に値上がりしている。卸値が1リットル当たり25円前後上がった12日は、店頭価格が180円台半ばになった給油所も見られた。政府は全国平均170円程度に抑える対策を打つ方針だが、それでも高水準。先行きも見通せず、消費者や事業者からは「ただでさえ物価上昇が止まらないのに耐えられない」と悲鳴が上がる。
 大分市内のある給油所はこの日、レギュラーガソリンを1リットル当たり184円と前日から30円上げた。責任者は「客数はそれほど変わらないものの、上がり幅に驚く声も聞かれた。今後、利用が減ってしまわないか心配」と明かす。
 給油所3店舗を展開する大谷商会(由布市)の大谷章社長(66)は「12日に仕入れ値が売値を超えた。来週には値上げせざるを得ない」という。こういう時だからこそ、限られたエネルギーを大事に使う意識を高める必要があるとも思う。
 昨年末の暫定税率(約25円)廃止の効果も吹き飛ぶ状況。
 日出町川崎の女性会社員(28)は現状だと、1回の給油費用が8千円台から1万円台に上がりそう。「週末は大分市に買い物で行きたいので、近場の車移動は控えるなど節約しないと」
 大分市の団体職員の男性(43)は、4月から玖珠町内までマイカー通勤をする予定。1日往復約120キロで、ガソリン代は月3万円ほど増える見込み。「これまで徒歩だったので、家計のやりくりが大変」と漏らす。
 竹田市荻町政所の農業猪野精一郎さん(59)は「値上げ前に」と給油した。「最近は価格が落ち着いてきていたのに。無駄な移動はできない」と嘆く。
 事業者も深刻に受け止めている。臼杵市内の運送会社は、月の運送コストが数百万円増すと試算。取引先と決めた運賃に最近の高騰分は加味しておらず「赤字でとても走らせられなくなる」。あらためて交渉を申し入れる考えだ。
 全国の石油化学大手では減産の動きが出ている。プラスチック製品などの原料エチレンをつくるクラサスケミカル(大分市)は、4月末まで主要プラントの定期修理のため稼働しておらず、現時点での影響はない。広報担当者は「今後の見通しについて情勢を見極めている段階」と話した。

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