「オルタナティブ・ステート」最終作は内海昭子さん 3月20日から別府市の柳・隠山地区に展示

作品について説明する内海昭子さん(左)ら=別府市創造交流発信拠点

 【別府】混浴温泉世界実行委員会(別府市)の主催するアート・プロジェクト「オルタナティブ・ステート」第8弾の詳細が決まった。国内外で活躍するアーティストの内海昭子さん(46)=福岡市=が自然豊かな柳・隠山地区の元農地に大きな水たまりを出現させる。2022年から市内各所にアート作品を設置してきたプロジェクトの最終作。3月20日から。
 草木が茂り、鳥や虫の声にあふれた場所に直径約3・5メートル、高さ約3メートルの円形の水盤(鉄製)を設置する。普段は空を映す水面(みなも)に波紋が浮かび、海や湖が切り取られたような光景を生み出す。内海さんは「時間の連続性を表出する風景の再構築」をテーマにしたインスタレーションや映像、写真などの作品を国内外で発表している。
 10日、市内で説明会があり、内海さん、檜垣伸晶実行委員長、同プロジェクトの山出淳也ディレクターが出席。山出ディレクターは「最後の作品が公開できることをうれしく思う。朝から夜まで一日かけて別府のアート巡りを楽しんでほしい」と説明した。
 内海さんは「設置するのは生命感にあふれるような場所で、はるか昔の風景を想像できた。水盤にも草がからみ、時間とともに育っていくような作品を目指している」と話した。
 プロジェクトを多角的に楽しんでもらう音声のみの作品も完成した。八つのアート作品や別府の町から着想を得た内容で、作品名は「連環する音と言葉の八つの断片」。音楽や詩、男女の会話を収録している。詩人の御徒町凧(おかちまちかいと)さんが制作、俳優の瀬戸朝香さんやダンサーの菅原小春さんらが音声を担当。
 26日から、作品が見える地点など市内8カ所で聞くことができる。各所に設置された看板のQRコードからアクセスすると、ブラウザー上で音声を再生する。

<メモ>
 関連イベントとして今作の関連作品を展示する展覧会を3月6日から市創造交流発信拠点(末広町)で開催。同日は内海さんらによるトーク・イベントをハジマリ・ベップ(千代町)で午後7時から催す。問い合わせはNPO法人ベップ・プロジェクト内の事務局(0977-22-3560)。 

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