臼杵市の畑で電力と農産物を両どり 相性抜群の太陽光発電とショウガ、パネルの日陰で栽培

畑でショウガと電気をつくるソーラーシェアリング=臼杵市野津町前河内

 【臼杵】電気の売買などを手がける臼杵市臼杵の「うすきエネルギー(小川拓哉社長)」は20日、市内野津町前河内のショウガ耕作地(約3千平方メートル)で、農業と太陽光発電を両立させる「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」の稼働を始めた。
 同所で有機栽培のショウガを育てる後藤製菓(同市深田)が協力。高さ約3メートルの柱に支えられた太陽光パネルの下で栽培する。
 後藤製菓によると、ショウガは日陰の方が良く育ち、収量の増加や、土の水分が保持され畑への水やりを減らすことが見込まれる。夏場は厳しい日差しから作業者を守る。
 年間、一般家庭25戸分に当たる10万キロワットを出力する計画。電気は2030年度までに公共施設の再生可能エネルギー使用率60%を目指す市が買い取り、市内臼杵の市観光交流プラザとサーラ・デ・うすきで使う。
 市環境課は、市中心部の城下町の景観を保つ瓦ぶきの建造物はパネルの設置が難しいことや、ユネスコ食文化創造都市として農業の持続に寄与することから、中心部以外での営農型太陽光発電を歓迎。同様の発電所が増え、市内でエネルギーが循環することを期待する。
 小川社長は「農作物以外の収益で農業を続けやすくなり、耕作放棄地の対策にもなる。国の補助金が活用できるので、多くの営農地に広がってほしい」と話した。問い合わせは同社(0972-77-5484)。

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