豊後高田市の戴星学園生徒、木製の剣とまさかり制作 7日の修正鬼会ミラノ公演で使用へ

かんなで木材を削って修正鬼会で使う小道具を作る生徒=豊後高田市松行の戴星学園

 【豊後高田】豊後高田市松行の小中一貫校・戴星学園は、7日にイタリア・ミラノで開催される修正鬼会(国指定重要無形民俗文化財)で鬼が使用する木製の剣とまさかりを制作した。
 校区内の長岩屋地区に鬼会の会場となる天念寺があり、児童生徒が笛や太鼓を奏でる楽師として参加していることから、ミラノ公演を企画する六郷満山日本遺産推進協議会(事務局・同市教委)が依頼した。
 9年生14人が、木片をかんなで削ったりやすりで磨いたりして形を整えた後、ニスを塗って剣とまさかりを2本ずつ完成させた。
 河野有悟さん(14)は「鬼会は地域の人が一生懸命、生き生きと取り組む姿が好きな行事。心を込めて作ったみんなの思いがミラノに届いてほしい」と話した。
 ミラノ公演は同協議会とミラノ在住の芸術家との交流がきっかけで実現。六郷満山の僧侶と長岩屋修正鬼会保存会のメンバー7人が、火を付けたたいまつを使って演舞を披露する。

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