佐賀関の大規模火災、住宅地は「鎮圧状態」に 蔦島では引き続き白煙

実況見分をする県警の捜査員ら=20日午後、大分市佐賀関

 大分市佐賀関の大規模火災で、大分市は20日、被災した住宅地と周辺の山林は午前11時時点で、延焼の恐れがほぼない「鎮圧状態」になったと発表した。沖合1・5キロの蔦(つた)島では引き続き白煙が上がっており、日没まで消火活動を続けた。佐賀関市民センターでは70世帯・108人(正午時点)が避難所暮らしを続けている。
 県や大分市によると、自衛隊のヘリコプターが20日朝から、佐賀関半島の山林部分で消火活動をした。県、福岡市の防災ヘリは蔦島の火災を消すため繰り返し水を投下した。大分市消防局・消防団は車両47台、156人が現地で活動した。
 住宅地では県警と市消防局が焼失エリアの実況見分を始めた。県警によると、遺体の見つかった住宅が火元とみられ、21日以降も引き続き出火原因などを調べる。
 県の災害対策本部は20日、被災した建物数を「170棟以上」から「約170棟」に修正した。佐賀関市民センターの最大避難者数もこれまでより4世帯・8人少ない121世帯・180人に改めた。
 火災は18日午後5時40分ごろ発生。家屋や山林など約4・9ヘクタールが焼損した。県と大分市は災害対策本部を設置し、被害状況の確認や被災者支援に当たっている。

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