三重町産ブルーベリーで別府大生がドレッシング開発 甘酸っぱくフルーティーな香りに

ブルーベリードレッシングを考案した3人。(左から)清松光さん、佐藤朋音さん、甲斐絢音さん=豊後大野市三重町の道の駅みえ

 【豊後大野・別府】別府大食物栄養学科4年の甲斐絢音さん(21)、清松光さん(21)、佐藤朋音さん(22)の3人が豊後大野市三重町産のブルーベリーを使ったドレッシングを開発した。今後、道の駅みえのテイクアウトメニューなどで活用する予定。
 同学科の学生は卒業研究の一環として、道の駅みえの協力を得て、2017年から毎年、新商品づくりをしている。
 道の駅みえなどによると、05年の町村合併前、三重町が地域の名物にしようとブルーベリーの苗木を農家らに配布した。現在も多くの農家が栽培し、30人ほどが道の駅に出荷している。
 買い物客からは「大粒で甘くておいしい」と評判だが知名度はいまひとつ。最盛期には出荷量が多過ぎて売れ残ることもあるため、道の駅が買い取って加工などをしている。
 隠れた名産品を多くの人に知ってもらおうと、3人は今年6月から新商品づくりを開始。チーズケーキやドーナツ、ピザ、甘酒など数多くの試作品を考案。関係者らの試食会などを経て、ドレッシングに絞った。
 試行錯誤を繰り返して完成したドレッシングは重量比で半分以上もブルーベリーが入り、色は濃い紫で、甘酸っぱく、フルーティーな香りが特徴。あめ色に炒めたタマネギやニンニクも入れ、味にパンチを与えている。
 「サラダだけでなく、肉料理などにも合う。ドレッシングに紫色は珍しいので料理をおしゃれに彩ることもできる」と説明する。
 3人は卒業後、管理栄養士として行政職員や加工品製造などの現場で働く予定。「製造販売、パッケージの表示、地域の農業の現状など多くのことを学ぶことができた。この経験を生かして社会人として頑張る」と話した。

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