津久見市のバスと乗り合いタクシーが均一運賃200円に 臼津線で市境越えたら100円加算

津久見市内での運賃が200円均一となる臼津交通のバス=30日、津久見駅前

 【津久見】津久見市と交通事業者3社は10月1日から、市内を走る路線バスと乗り合いタクシーの運賃を均一200円に改定する。市地域公共交通利便増進実施計画に基づく事業で、誰もが分かりやすく使いやすいサービスの提供を目指す。
 事業者は臼津交通(臼杵市)と乗り合いタクシーを運行する津久見市内のタクシー2社で、市内のどこで乗り降りしても200円になる。路線バスの臼津線で市境をまたぐ場合は100円加算する。
 路線バスはこれまで、四浦線の間元―津久見駅間の乗車で片道千円かかっており、改訂後は800円の減額となる。一方、市中心部では最大70円値上がりになった区間もある。乗り合いタクシーは中央病院―津久見駅線が50円増額した。
 市は公共交通維持のため、年間2千万円の補助金を予算化しているが、改定に伴う増減はない。
 県内では4月から、臼杵、豊後大野、竹田の3市で路線バスの均一運賃を導入している。臼津交通の安部隆志社長は「県外の事業者も注目している取り組みに津久見も加わることができた。利用者の増加を期待している」と語った。 
 路線網や便数も併せて再編しており、津久見市は新しい時刻表を全戸配布するなどして周知を進める。バスと乗り合いタクシー問わず使用できる回数券の販売も検討している。
 石川正史市長は「より多くの人が利用しやすい形に設定した。今後も引き続き、公共交通の維持運営に努めたい」と話した。

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