【大分】第49回全国高校総合文化祭放送部門(7月30、31日・香川県三木町)で、大分市玉沢の大分雄城台高放送部が県産シイタケが入ったレトルトカレーを紹介する作品でオーディオメッセージ部門の特別賞に選ばれた。部員は「音声だけでおいしさを伝えるのは難しかったが全国大会で入賞できてうれしい」と喜んでいる。
作品には地元の話題を取り上げることが求められる。3月から部員20人でアイデアを練り始め、「人生で一度は食べたい逸品」として県椎茸(しいたけ)農業協同組合が販売する「豊後きのこカレー」をPRすることにした。言葉だけでイメージできるようにこだわり、肉厚の乾シイタケが丸ごと入った食感やコクのある味わいなどを表現する食レポにも挑戦。商品開発をした県椎茸農業協同組合職員の苦労話も盛り込んだ。制作期間は約2カ月。
2年の有田陸さん(16)と溝腰陽登さん(16)は「相手に伝わる話し方を心がけた」、部長の相良美愛子さん(16)は「講評にカレーを食べたくなったとあり、私たちの狙いが伝わった」とうれしそう。
12月には沖縄県で九州高校放送コンテストが開かれる。野上柊菜乃さん(17)は「特別賞は私たちにとって大きな励み。次も好成績を目指します」と意気込んでいる。