県内は盆から再び気温の高い日が続きそう。暑さをひとときでも忘れさせてくれる「涼」はないか―。探してみると、風鈴の音色を楽しめるスポットや背筋が凍るお化け屋敷、ひんやりスイーツなどがあり、休みの家族連れらが楽しんでいた。
12日、大分市松岡の御手洗神社(豊岡誠一宮司)境内には、約500個の風鈴が飾られ、涼やかな音色を響かせていた。花火や朝顔など夏らしい絵柄が色鮮やかに描かれ、訪れる人の目と耳を楽しませている。
7月20日から始めており、今月末まで。神職の豊岡宏臣さん(40)は「魔よけや厄よけの意味がある。音色と共に、夏を乗り切ってほしい」と笑顔で話した。
冷たいスイーツで涼をとる人の姿も。同市府内町の若竹園では、猛暑の続く今夏はかき氷や冷やしぜんざいなどが例年の2割増で売れているという。
佐賀県から家族旅行で訪れた中学1年の柴村優里さん(12)は「おいしい。暑いと冷たい物が食べたくなる」とソフトクリームを頬張った。
トキハわさだタウン(大分市玉沢)で開催中のお化け屋敷は、夏休みの子どもらでにぎわった。薄暗い会場からは「ぎゃー」という叫び声が響き、来場客は体の芯までひんやりする恐怖を味わった。
由布市挾間中2年の相沢幸佑さん(13)は「追いかけてきて怖かった。ヒヤッとして少し涼しくなった気がする」と話した。