「最後の特攻」隊員の親族が大分海軍航空基地跡を訪問 「どんな思いで旅立ったのか」

「最後の特攻」の出撃前に訓示があった場所を訪れた道脇紗知さん=大分市大州浜

 【大分】太平洋戦争の終結を告げる玉音放送の後、大分海軍航空基地から出撃した「最後の特攻」。死亡した隊員の親族で、隊員に関する著書もある道脇紗知さん(46)=福島県いわき市=が6月28日、基地のあった大分市を訪れた。隊員たちが上官から最後の訓示を受けた場所に足を運び、「若いみんなが、どんな思いで旅立ったのか…」と往事に思いをはせた。
 道脇さんは、曽祖父の弟に当たる大木正夫さん(享年21)が隊員の一人だった。大木さんらの事跡を追い、書籍「8月15日の特攻隊員」を2007年に出版。今回はテレビ番組の収録で来県した。
 最後の特攻では、隊を率いた宇垣纒(まとめ)中将が出撃直前に基地内で訓示をした場面が写真に残っている。大分市大州浜の裏川沿いの一角で、道脇さんは「ここには初めて来た。写真の当時と比べて狭い印象だが、面影がある」と述べた。
 道脇さんは大木さんらについて調べる過程で、生き残った隊員や当時を知る人たちに多くの話を聞いてきた。「私に引き継いでくれた言葉を伝えていく責任がある」と戦争の記憶をつないでいくことを誓った。

<メモ>
 「最後の特攻」は、沖縄戦などで特攻作戦を指揮した宇垣纒中将(第5航空艦隊司令長官、享年55)の命令下、1945年8月15日の夕方に敢行された。同日正午の玉音放送で終戦が告げられたにもかかわらず、11機が沖縄の米軍を目標に出撃。8機が未帰還となった。宇垣中将のほか、中津留達雄大尉(津久見市出身、享年23)ら19~24歳の隊員17人が死亡した。

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