大分県内が観測史上最速で梅雨明け 平年より22日早く、6月中は初めて

大分県は気象庁の統計上、最も早い6月中の梅雨明けとなった。からりと晴れた空の下で、天日干しされる和傘=27日、中津市鷹匠町

 福岡管区気象台は27日、大分県を含む九州北部が梅雨明けしたとみられると発表した。6月に明けるのは初めて。日本気象協会によると期間は19日で、気象庁が1951年に統計を始めて以降最も短かった。
 大分地方気象台によると、梅雨明け日は平年より22日、昨年より20日早かった。西日本は太平洋高気圧が強まり、1週間以上晴れる日が続くとみて判断した。日本の南にある梅雨前線は今後東に進み、列島から離れる見込み。
 27日、中津市鷹匠町の「和傘工房朱夏」では和傘を天日干ししていた。染み込ませた油を乾かし、防水効果を高めた。従業員の井手誠史郎さん(76)と神木政則さん(67)は「晴れて湿気が少なく、わずかに風も吹く今日は干すのにぴったり。からっと晴れる日が続けば助かる」と話した。
 7月27日までの1カ月予報では、大分県は太平洋高気圧や暖かい空気に覆われやすく気温も高い見通し。
 この日は近畿、中国、四国、九州南部も梅雨明けした。いずれも平年より約3週間早い。

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