「水害の危険性知って」防災ポスターと動画制作 日田市連合育友会が地区ごとに啓発

実際に土のうを作って袋の結び方などを説明する光岡小の動画の一場面

 【日田】日田市連合育友会(馬場亮次会長)は、水害の危険性を知らせる地区ごとの防災ポスター(A3判)と動画を制作した。親子で地域防災に対する意識を高めようと、昨年に続いて取り組んだ。
 ポスターと動画は市中心部の咸宜小、光岡小、川が近くにある北部中、前津江小中、いつま小と南部地域(5小中学校)―の計6種類。各地区育友会で内容や動画の演出を考えた。
 咸宜小のポスターは、水路の横に並んだ親子や住民が「川がなくても洪水はおこる!」と注意するもの。動画では水があふれて道路が冠水した過去の大雨を紹介し「水路と通学路の境目が分からずに危険」と注意喚起した。
 光岡小は児童が土のう活用を呼びかける内容。動画は、実際に学校で土のうを作って袋の口の結び方や重ね方を分かりやすく説明し「備えあれば憂いなし、浸水対策」と訴えている。
 咸宜小育友会の日高雅之副会長(47)は「地元自治会長から大雨時の危険性を教えてもらい、通学路の思わぬ危険性を認識できた。多くの人に知ってほしい」と話した。
 ポスターは各80部作製し、公民館や学校、スーパーなどに掲示。動画(1分程度)は動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。

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