ネクタイなどを外した軽装で仕事をする恒例の「クールビズ」が1日、県内の企業や官公庁で始まった。温暖化対策の省エネに加え、近年は働きやすい職場環境づくりの観点からも、通年で服装を個人の判断とするケースが増えている。
大分信用金庫(大分市)では早速、10月末まで認められる半袖の制服で仕事に臨む女性職員の姿が見られた。外回りの職員も男女ともに5~10月末まで、ノージャケットや半袖シャツの着用を認める。ほかにも女性職員は一年を通して袖の丈を選べる制服がある。
同金庫人事部の元杭笑里(えみり)さん(28)は「外回りと内勤では働く環境が異なり、状況に応じて服装を選べるのはうれしい」と話す。
県は昨年11月から知事部局の職員約3900人を対象に、気候や状況に応じてネクタイや上着を着用しないことを認めている。働きやすい職場環境づくりの一環。
県内の各市町村によると、職員の軽装を通年で認めるのは大分、臼杵、日出、姫島など12自治体。検討中の自治体もあり、今後も進みそうだ。
クールビズは地球温暖化対策の一環として国が提唱し、2005年度に始まった。環境省は21年度から全国一律の実施期間の設定をせず、個々の事情に応じた省エネ対策を呼びかけている。