別府市の飲食店「ろばた仁」、愛され開業50周年 地産地消を掲げ、県産食材をじか火で調理

首藤登社長(左から2人目)を中心に、家族一丸で店を切り盛りする=別府市北浜のろばた仁

 【別府】別府市のJR別府駅前のメインストリートに店を構える飲食店「ろばた仁」(北浜)が22日、開業50周年を迎える。地産地消を掲げ、「関あじ」「関さば」といった県内の食材をじか火で調理する炉端焼きを看板メニューとする人気店。3代目社長の首藤登さん(51)を中心に、家族が一丸となって店を切り盛りしている。
 創業者の首藤啓仁さん(83)によると、会社員時代に県外の出張先で出合った炉端焼き料理にほれ込み、弟の哲二郎さん(75)と1975年に現在地で開業した。
 ビルの2階を間借りし、焼き場を囲むようにカウンター席を設けた。席の前には県産の魚や肉を並べた。東北発祥とされる炉端焼きはまだ県内で珍しく、目の前で調理する様子を見られるスタイルが話題を集めたという。
 飲食業初心者だった兄弟にとって、舌の肥えた常連からの助言や要望が経営の原動力になった。哲二郎さんは「当初はどうしようもないくらい叱られたことがあった。それもありがたかった。どんな声でも反映し、生かしてきたことが今につながっている」と話す。
 約20年前に哲二郎さんが2代目になり、約10年前から啓仁さんの娘婿の登さんが3代目を引き継いだ。本店以外にも支店の「竹瓦横丁店」(北浜)、アイリッシュパブ「ジニーハウス」(同)も経営している。
 登さんは「たくさんの人に支えられてきた50年。これからも丁寧で明るい接客を心がけ、100%満足してもらえるように頑張りたい」と話した。
 ろばた仁は23日、市内のホテルで関係者を招いた50周年記念パーティーを開く予定。

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