【大分】大分市は出張で市内に宿泊する人が対象店舗で特典を受けられる「ワクーポン」のサービスを、宿泊施設やワーキングスペースなどの情報を提供するポータルサイト「ワクポ」上で始めた。出張で県外から訪れる人が多い同市の特徴を生かして、飲食店などに来店するきっかけにしてもらう。
市観光課によると、市内への宿泊者のうち、シングル宿泊者は80・8%で県全体(52・9%)と比べて、約1・6倍多い。市内のコンビナート企業などに本社や関連企業からの出張が多いことが要因。そこで市は昨年3月、「ワクポ」を開設し、ビジネス客を観光・地域振興につなげる取り組みに力を入れている。
「ワクーポン」では出張者が宿泊期間や宿泊場所などの情報を登録することでクーポンパスを発行。クーポン協力店にあるQRコードをスマートフォンで読み込むことで毎月、特典を受けることができる。協力店には2月末までに4店舗が参加し、酒1杯無料、整骨院の割引などの特典を用意している。協力店になるのに必要なワーケーションパートナーの申し込みは、市のホームページからも受け付けている。
市観光課は「今後は協力店舗を増やして、ホテルなど滞在先にこもりがちなビジネス客が街中に出かける機会を増やしたい」と話している。問い合わせは同課(097-537-7043)。