中津城を「花城」に4月上旬リニューアルへ 天守閣前に池と庭園、階段なども装飾

「花城」としてリニューアルする中津城天守閣の前庭の完成予想図(千雅商事提供)

 【中津】中津市二ノ丁の中津城が今春、外構に花の庭園、内部に花の装飾を施した「花城」としてリニューアルする。城を運営する千雅(ちが)商事大分支店によると、4月上旬に再オープンの予定。工事に伴い2月20日から休館となる。
 リニューアルでは、鉄筋コンクリート5層で高さ23メートルの天守閣(1964年築)前に池を造り、周囲に四季折々の花木や花を植える。城内の階段などにはアートフラワーを飾る。
 デザインは、世界的に権威がある英国の造園コンクール「チェルシー・フラワー・ショー」などで金メダルを受賞した庭園デザイナーの石原和幸さんが担当する。
 「中津城を日本一の花城にし、パワースポットとして、世界中から花の愛好家やガーデニングのファン層を獲得したい」と同支店。リニューアルに伴い、入城料の変更も予定している。
 中津城は、1588年に中津藩主の黒田孝高(如水)が整備を始めた九州最古の近世城郭で、日本三大水城に数えられる。黒田氏の後に藩主となった細川氏が1620年に完成させ、明治維新後の廃藩置県によって1871年に廃城となった。
 最後の藩主となった奥平氏ゆかりの企業が、2010年に天守閣などを福祉事業会社千雅(埼玉県)に売却。現在は、奥平氏に関係する宝物、刀剣、古文書などを展示する資料館や中津市街を展望する観光施設として運営されている。
 天守閣などがある一角を除く「中津城跡」は、14年に県史跡に指定された。

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