日本文理大生が大分市三佐小150周年の動画制作 11月に上映「心に残る作品に」

鶴崎踊の唄とおはやしを教わる三佐小児童を撮影する日本文理大の学生=大分市三佐校区公民館

 【大分】大分市一木の日本文理大で映像制作を学んでいる学生たちが、11月1日に開かれる三佐小(同市三佐、安部誠校長)の創立150周年記念式典で上映する動画作品の制作に取り組んでいる。学生たちは「子どもたちの心に残る作品にしたい」と張り切っている。
 同小は1874年に開校した。記念事業に向けて地元住民らとつくる実行委員会で話し合いを重ね、委員の一人が同大工学部情報メディア学科の小島康史教授(62)に相談。「取材現場が多く、学生が経験を積む場として最適」と3、4年生計15人が4月に撮影を始めた。
 交代で授業や宿泊研修、放課後児童クラブなどに赴き、児童の姿をビデオカメラに収録。交通指導員など同小を支える人たちも取材し、多くの山車が練り歩く野坂神社春季例大祭など三佐地区の風物詩も撮影した。
 9月上旬には、三佐校区公民館が主催する「鶴崎踊(おどり)を楽しむ会」で、踊りやおはやしを教わっている4年の女子児童4人を撮影した。加藤優真さん(9)は「取材されてうれしい。映像を見た児童が仲間に加わってほしい」と期待を込めた。10月上旬まで取材を続け、昔の写真などを織り交ぜて13分ほどの作品に仕上げた。
 撮影をした大分市出身の高瀬瑛里(えいり)さん(20)、出師(いづし)毅人さん(21)、鹿出(ろくで)洋祐さん(21)=いずれも3年=は「取材を通じて、私たちの地元にはない子どもと大人の深いつながりを感じている。作品を通して、学校への地域の思いを子どもたちに分かってもらえれば」と話している。

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