救急車呼ぶべき?迷ったら電話相談「#7119」 大分市が運用開始、看護師ら適切アドバイス

#7119の利用イメージ(大分市提供)

 【大分】救急車を呼んだ方がいいかどうか迷うとき、専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口「#7119」の運用を、10月から大分市が始めた。夜間や休日などかかりつけ医に相談できない時間帯を中心に、看護師らが症状を聞いて適切にアドバイス。救急車の適正利用を促し、不要不急の医療機関受診も減らして救急医療体制の維持を図る。県内での導入は初めて。
 全国的に救急搬送数が増加する中、緊急性の低い出動を減らして医療現場の負担軽減につなげようと消防庁が全国の自治体に運用を呼びかけている救急医療電話相談事業。大分市内のみが対象で受付時間は平日・土曜日の午後7時~翌朝8時、日曜日・祝日は午前8時~翌朝8時。
 委託先に看護師や医師が5人以上待機し、「#7119」にかけると症状を聞いて緊急性を判断。適切な対処法や受診すべき医療機関などを助言する。緊急性が高いと判断した場合は「119」に通報するよう促す。相談は無料だが、通話料は相談者負担。IP電話などからは(097-532-7119)にかける。
 市消防局によると、市内の救急出動件数は年々、増加傾向で、昨年度は前年度より1748件多かった。救急隊の到着が遅れないよう市は10月から、平日の日中のみ出動する日勤救急隊も導入している。
 市保健所保健総務課は「緊急性の高い場合は迷わず119番を。救急車を呼ぶか、医療機関を受診すべきか迷った際などに利用してもらうことで、救急車の適正利用につなげたい」と話している。

<メモ>
 消防庁によると、救急医療電話相談事業は福岡、熊本両県など30都府県と大分、札幌両市など6地域が実施している(10月1日時点)。大分県全域での運用は未定で、県医療政策課は「検討をしている」という。

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