こうざき自然海浜公園の宿泊施設の整備に力 大分市のNPO法人、CFも実施

別府湾の眺望を楽しめるログハウスで、施設整備について話す福祉コミュニティKOUZAKIの稲生亨理事長(右)と宮崎義光事務局長=大分市本神崎のこうざき自然海浜公園

 【大分】大分市本神崎のこうざき自然海浜公園の管理運営をするNPO法人「福祉コミュニティKOUZAKI」が本年度から宿泊施設の整備に力を入れる。公園で収益を増やし、高齢者の見守りや生活支援など地域福祉活動を充実させるのが目的。クラウドファンディング(CF)も実施中で、メンバーは「公園利用者のニーズに応えることで、地域の将来を支える仕組みをつくりたい」と張り切っている。
 同公園には全長700メートルの砂浜があるこうざき海水浴場があり、同法人がバーベキュー施設やログハウスを運営。カヌー、サップの貸し出し、駐車場の管理もしている。
 施設整備は3年かけてバンガロー2棟をはじめ、固定テント、温水シャワー、五右衛門風呂、トイレ、炊事場などを新設。ログハウスにエアコンやベッドを追加する。総事業費は約1200万円で半額を県が補助する。
 同法人は1981年、神崎海岸一帯の埋め立てが中止され、地元を盛り上げようと若手有志が海水浴場の運営を始めたのが起こり。85年には「神崎コミュニティ」を結成し、手作りで海岸の整備や自然環境の保護を進め、地域福祉の充実や、技能実習生や留学生らとの交流などにも取り組んできた。
 CFは整備費用を集めながら、海岸の素晴らしさや良さを多くの人に知ってほしいと31日まで実施。1口3千円からでリターンはバーベキュー施設やログハウスの利用券など。
 稲生亨理事長(78)は「若手会員の意見を生かしながら、海水浴客の減少や夏期以外の利用者が少ないという課題を解決できるようにしたい」と話している。

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