県運転免許センター(大分市松岡)は6月28日から、運転免許の学科試験で対応できる外国語を3言語から20言語に増やした。県内で暮らす外国人の多様化を踏まえた措置。これまでの英語、中国語、ベトナム語に、ネパール語やタガログ語、ウクライナ語など17言語を加えた。
対象は、自家用の車やオートバイなどの運転で必要な「1種」と、バスやタクシーの業務で求められる「2種」。仮免許試験も同様に20言語に改めたが、原付免許は従来通り3言語のままとした。
県警運転免許課によると、免許試験の多言語化は全国的に進んでいる。県内ではベトナム人技能実習生の増加を踏まえ、今年3月にベトナム語が追加された。県内の外国語での受験者は昨年676人で、全体の2%ほどだったという。
同課は「多言語化は日本人と結婚した外国人や、海外から訪れた労働者らから要望が多かった。どの言語で受験するかは当日、申し込むことができるので、ぜひ活用してほしい」と話した。