日銀が5日公表した9月の金融政策決定会合の議事要旨で、ある政策委員から「利上げ幅の議論が必要な新たな局面に移行している」との意見が出ていたことが分かった。金融市場では利上げペースの加速や上げ幅拡大などが取り沙汰されていた。従来の0・25%幅の倍となる0・5%幅を意識した発言とみられる。
日銀はこの会合で政策金利を0・25%引き上げることを決め、1・25%程度とした一方、おおむね半年に1回だった利上げの間隔は短縮した。原油価格の高騰や円安に伴う過度な物価上昇を抑える狙いがある。決定には2人の政策委員が反対した。
議事要旨によると、多くの委員は日銀が目標とする2%の物価上昇率を超えて、物価が上昇するリスクがあるとの見方で一致。委員は利上げを続けていく方針を確認した。ある委員は今回の利上げで、景気を熱しも冷ましもしない「中立金利」に近づくことから、経済や物価が変動しても「機動的な政策判断が可能となる」と述べた。