生成人工知能(AI)を悪用した保険金の不正請求が増えている。自動車の写真を加工することで事故を装うなどして保険金をだまし取るといった手口だ。AIでは簡単に高精度の偽造ができるため、目視で真偽を判別することは難しいという。損害保険各社は、偽造画像を見分けるシステムを導入するなどの取り組みを強化。不正請求に対応する専門部署を設置する動きもある。
AIを巡ってはサイバー攻撃に活用されるなど、業種を問わず企業は対応に追われている。技術進歩が早く、企業の負担が増えていくことへの懸念が出ている。
自動車保険などの損害保険では、保険金を受け取るために証拠となる写真や修理の見積書などを画像データで損保各社に提出する。その際に、偽造写真で事故を偽ったり、実際にあった事故の被害を大きく見せたりするほか、偽造した見積書や領収書で保険金を請求するケースが増えている。自動車保険だけでなく、家具や家電が故障したと見せかける火災保険の不正請求もある。