岩井コスモ証券(大阪市)は20日、売買管理システムがサイバー攻撃を受け、7口座分で客の意図しない売買注文が発注され、うち5口座で売買が成立したことを確認したと発表した。既に取引前の状態に戻す措置を完了し「お客さまのご負担は生じておりません」としている。企業を狙った一連の不正アクセスで、金融や証券など危機対応を重視している業界での被害が確認されたのは初とみられる。
インターネット取引のシステム運用・保守業務を委託している「トレードワークス」のシステムに不正アクセスがあり、不正な売買が成立していた。ほかに、20日までに4975人分の氏名やメールアドレスの漏えいも確認した。漏えいした情報には、インターネット取引の暗証番号は含まれていないとしている。
トレードワークスは、金融機関向けのネット取引システムの企画・開発・保守を手がけており、証券会社や外国為替証拠金取引(FX)、暗号資産(仮想通貨)といった金融商品を扱う企業を顧客としている。ほかの金融機関では、同様の事象は確認されていないという。