福岡市立中で2023年、男性教諭から暴言を受け登校が困難になったとして、男子生徒と母親が市に損害賠償を求めた福岡地裁の訴訟で、教諭が謝罪し、生徒側が請求を放棄して和解する方針であることが、市側への取材で分かった。10日の市議会で和解案が可決された。市教育委員会によると、教諭は育毛剤のチラシを教卓に置かれ、侮辱されたと思い込んだ。
島田英一郎裁判長が昨年11月、和解案を示していた。和解条項には、教諭は「事実確認をせずに指導したことによって生徒を傷つけたことについて、真摯に謝罪する」と盛り込まれた。生徒は「自分の言動が意図せず相手を傷つける可能性があること」の重要性を学ぶとした。
訴状によると、生徒は1年生だった23年10月27日、教室の自身の机に「招待状」と書かれたチラシを見つけ、内容を把握せず教卓に置いた。教諭から首をつかまれて踊り場で放り投げられ、約30分間、大声で説教を受けた。後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとしている。