熊本地震で楼門倒壊などの甚大な被害を受けた八代神社(熊本県八代市)などは3日、今年の「八代妙見祭」のうち、11月の神幸行列といった主な行事の開催を中止すると発表した。祭りの神幸行事は2016年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の一つに登録されていた。
小林雄彦宮司は記者会見で「中止の理由は神社の被災状況をはじめ、被災された方々、八代市の復旧復興を優先すべきだと考えた」と述べた。神職らによる一部の神事は実施する。
例年、神幸行列は11月22、23日に行われる。市によると、23日の行列には住民ら約1700人が参加し、神社までの約6キロを練り歩く。神社によると、新型コロナウイルス禍にも主要行事を中止、縮小していた。
無形文化遺産登録10年の節目で、関連行事も企画していた。会見に同席した祭りの保存振興会の宮崎浩二会長は「先祖から引き継いでいる大切な祭りなので大変残念。次の世代に伝えていくために、保存と伝承の活動を頑張りたい」と話した。