農林水産省は2日、備蓄米の買い戻し分を除いても、2027年6月末時点のコメの民間在庫量が最大283万トンに達するとの最新試算を公表した。26年産の豊作見通しにより生産量の予測が735万~754万トンに上振れたことが要因。過去最大の在庫量となった26年6月末時点の243万トンを大幅に上回る水準で、コメ価格の一層の下落につながりそうだ。同省のコメ政策に関する会合で示した。
7月28日に公表した前回の試算では、生産量を732万トンとし、来年6月末の民間在庫は備蓄米の買い戻しは含まない推計で最大281万トンとしていた。8月末に発表した作柄概況で、豊作だった25年産と比べて25都道府県が「前年並み」以上になると予測したことや、21万トンの備蓄米の買い戻し方針が定まったことから、試算を見直した。
今回、需要量は変わらず693万~711万トンと推計しており、生産量が需要を大幅に上回る。来年6月末時点の民間在庫量は246万~283万トンと予測。備蓄米買い戻しの影響を含まなければ最大304万トンに達する計算だ。