百貨店各社が2027年正月のおせちを相次いで発表した。長引く物価高で旅行を控え、その分を自宅でぜいたくに過ごす「巣ごもり層」を意識した豪華なものや、各世代から愛される人気作品やキャラクターに着目した「推し活」商品まで幅広く展開し、多様化する消費者ニーズに照準を合わせている。
松屋銀座の調査では「正月を自宅や実家、親戚宅で過ごす」と回答した人が9割に上った。宿泊費の高騰や円安を背景に、27年の正月も自宅中心で過ごす傾向が続くとみられる。帰省を見送る人も増えると予想し、家族や親族に贈る「ギフトおせち」のラインアップを拡充した。東武百貨店は、自宅にいながら旅行気分を楽しめる「日本の味めぐり~47都道府県~和風三段重」を用意した。
「おせち離れ」が指摘される若年層を取り込もうと、高島屋は人気キャラクター「リラックマ」や仮面ライダーの世界観を詰め込んだコラボ商品を展開。そごう・西武も昭和、平成、令和の戦隊ヒーローを集め、親子3世代でそれぞれの「推し」を語り合えるおせちに仕上げた。