厚生労働省の2027年度予算概算要求の重点項目が20日、判明した。高市政権が重点投資の対象とする人工知能(AI)や半導体などの戦略17分野の人材育成を促進。17分野の一つである創薬の競争力強化に向け、開発支援や臨床試験(治験)体制の充実を図る。要求総額を最終調整し、近くまとめる。
戦略分野の人材育成では、業界団体などによる職業能力検定の創設を支援する。客観的な評価に基づく処遇改善につなげるほか、転職を活性化する狙いがある。教育訓練を受けた際に費用を支給する制度の対象講座を広げ、リスキリング(学び直し)を後押しする。
創薬・先端医療では、海外で承認された新薬が国内では開発すらされず使えない「ドラッグロス」を解消するため、スタートアップ(新興企業)の研究開発を推進。治験の中核となる病院を整備するほか、医薬品の審査や安全対策へのAI活用を進める。
地方で深刻化する医療や介護、福祉分野の担い手不足対策として、AIや情報通信技術(ICT)の導入を補助し、業務効率化を急ぐ。