水産庁は14日、太平洋クロマグロの資源管理を議論するため長崎市で同日まで開かれていた国際会議で、漁獲枠拡大に合意できなかったと発表した。日本政府は資源量に応じて漁獲枠が自動的に決まる新たな管理方式へ移行し、30キロ以上の大型魚の枠拡大を目指していた。メキシコが突如反対に回り、合意案がまとまらなかったという。
水産庁の福田工審議官は「1カ国の不合理な対応により合意できず、強い憤りを感じている」と述べた。引き続き協議する。国内各地で増枠を求めていた漁業関係者にとって痛手となる。
新ルールで合意すれば、11月末に始まる中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)年次会合で正式決定し、2027年にも適用する見通しだった。
日本政府は新管理方式への移行を国際間で事前に調整し、交渉に臨んだ。現行の全体の漁獲枠は大型魚が1万1869トン、小型魚が5125トンで、このうち日本は大型魚が8421トン、小型魚が4407トン。クロマグロの資源量が回復する中、日本は漁獲枠の拡大を求めていた。