【香港共同】マカオの裁判所は9日、政府トップの行政長官を決める選挙を妨害したとして国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕された立法会(議会)の民主派元議員、区錦新氏(69)を同法の国家政権転覆罪で起訴したと発表した。反中国活動を取り締まるため2009年に施行された同法での起訴は初めて。
19年に香港で反政府デモが起きて以降、マカオでは中国寄りの政府による統制強化が進んでいる。
区元議員は立法会議員を約20年務めた。当局によると、22年から外国の反中国組織や関連メディアに情報を提供してマカオ政府への憎悪をあおり、24年の行政長官選挙を妨害したとされる。外国政府がマカオ政府に敵対的な行動を取るよう誘導したとして25年7月に逮捕された。
区元議員は国安法の外国組織や個人と連携して国会の安全に危害を与えようとした罪などでも起訴された。今月2日に公判前手続きが行われたが、公判の日程は未定。有罪の場合、懲役は最長30年になる可能性がある。