山形県警は6日、銀行を装う電話で金銭をだまし取る「ボイスフィッシング」の手口で県内の複数の企業が被害に遭い、昨年3月10日の1日に、計9億1238万円の被害が発生していたと明らかにした。同一グループによる犯行とみて捜査を進めている。
警察庁によると、昨年1年間でボイスフィッシングによる法人口座の不正送金被害は全国で143件あり、総額約44億8千万円。山形県内のこの日の被害が約2割を占めていたことになる。
県警によると、被害企業に山形銀行関係者を名乗る人物からの電話や自動音声電話があり、「ネットバンクの更新手続きがまだのようです」などと言って誘導し、偽サイトに通じるリンクを送付。担当者にインターネットバンキングのアカウント情報などを入力させた後、何者かが企業の口座から別の口座に不正送金したという。
これまで、第三セクター山形鉄道(同県長井市)が、計約1億円をだまし取られたとの被害を明らかにしていた。