【北京共同】中国政府が鉄道観光の強化を打ち出している。国内で各地方の特色を反映させた観光列車を増やすほか、ロシアなど近隣国に向かう新たな国際列車の開発も進める。長引く不動産不況で個人消費が振るわない中、モノからサービスへと消費の軸足を移す。
商務省や文化観光省などが6月に「鉄道と観光の融合」に関する通知を出した。2030年までに、各地域の文化や自然などの特色を反映させた観光列車を160編成以上整備することを目指す。カザフスタンやベトナム、ラオスに向かう観光列車も検討する。
駅の改修も推進する。地方には殺風景な駅も多いが、今後は駅が観光の拠点となるよう、地元の名物を取り入れたり、観光客専用の待ち合いエリアを設けたりするほか、シニア層向けにバリアフリー化も進める。
既存の観光列車もバラエティーに富んでいる。「シルクロード・エクスプレス」は富裕層向けの全室個室の豪華列車だ。風景の美しい青海省や新疆ウイグル自治区などを1週間かけて周遊するプランなどがある。北京と天津を結ぶ「津旅時光号」は車内で京劇が鑑賞できる。