磐越道事故、証拠乏しく究明難航

事故現場から移動されたマイクロバス=5月6日、福島県郡山市

 磐越自動車道のマイクロバス事故は6日で発生1カ月。走行状況を示す客観証拠が乏しく、福島県警による原因の究明は難航している。容疑者には無許可で人を乗せて対価を得る「白バス」行為の疑いもあるが、運行会社の社員ではなく、金銭のやりとりをつかむのが「とても難しい」(捜査関係者)。捜査は長期化が予想される。

 捜査関係者によると、バスはレンタカーで、ドライブレコーダーや運行記録計(タコグラフ)はなく、現場周辺で防犯カメラは確認されていない。北越高(新潟市)の生徒が車内で撮影した動画にも事故の瞬間は写っていない。

 自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで逮捕された若山哲夫容疑者(68)は事故2カ月前から5、6回の物損事故を起こし、新潟県警から運転免許証の返納を促されていた。逮捕後は「時速90~100キロで運転した。速度の見極めが甘かった」と供述。福島県警は車体の損壊程度などから、速度の分析を続ける。

 バスを手配した運行会社「蒲原鉄道」(新潟県五泉市)を家宅捜索した県警は若山容疑者に金銭が支払われたか捜査している。

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