映画「急に具合が悪くなる」に主演し、第79回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した岡本多緒さんとビルジニー・エフィラさんが26日、濱口竜介監督らと共に東京都内の日本記者クラブで記者会見した。岡本さんは「全く現実味は湧いていません。この映画をたくさんの人に見てもらえるきっかけになるならうれしい」と喜びを語った。
カンヌ映画祭で日本の俳優が女優賞を受賞するのは初めて。感想を問われると、岡本さんは「(歴史的な)意味は正直、感じられていない」とはにかみつつ、「(周囲が)うれしいと言ってくれることに感激している」。濱口監督は「2人に評価が与えられたことは、仕事を支えた自分にとってもすごく誇らしい」と述べ、エフィラさんは濱口監督の演出法に触れ「人物像の深みに入り、神秘的なものを探っていくような感覚があった」とたたえた。
映画は哲学者の宮野真生子さんと人類学者の磯野真穂さんが病や命について交わした往復書簡を収めた共著が原作。6月19日公開。