南極の積極的な科学調査に取り組む各国が、平和利用や環境保護などを議論する「南極条約協議国会議」の開会式が12日、広島市の広島国際会議場で開かれた。参加各国が一堂に会する本会合も始まり、議論が本格化した。
議長に選出された外務省の宇山秀樹担当大使は記者会見し「法の支配に基づく国際秩序が大きく揺らいでいるが、南極では協力を進めるという決意を示したい」と強調。被爆地・広島で一致点を見いだせるかが焦点だ。
核保有五大国を含む44カ国の政府関係者や研究者らが出席。ウクライナ外相が国際法に違反しているとして「参加するべきではない」と述べていたロシアも参加した。
国光文乃外務副大臣は開会式で「南極平和体制を今後も維持、発展していくためには締約国の結束した努力が不可欠だ」と訴え「南極条約は平和の希求という点で広島と深い親和性がある」と各国代表に原爆資料館訪問を呼びかけた。松井一実広島市長は「各国が国際法を順守し、南極を平和的に利用する必要性を再確認してほしい」と述べた。