ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」で生産した原油を積んだタンカーが日本に到着することが2日、分かった。エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡が封鎖状態となった後、ロシア産を調達するのは初めて。ウクライナ侵攻を理由とした欧米の経済制裁は対象外となる。経済産業省幹部が明らかにした。
同省幹部によると、調達したのは石油元売りの太陽石油で、愛媛県に到着する見通し。船舶位置情報の提供サイト「マリントラフィック」では、4月下旬にサハリンを出発した。
サハリン2はロシア政府系ガス大手ガスプロムが主導し、日本から三井物産と三菱商事が参画する開発プロジェクト。2008年に原油の通年生産を始め、09年に液化天然ガス(LNG)の輸出も開始した。日本はサハリン1の開発でも権益を保有している。
ロシア産の輸入は原油調達を多角化する取り組みの一環となる。4月下旬に出光興産の子会社が運航を管理する大型原油タンカーがホルムズ海峡を通過したことが明らかになったが、中東産原油の輸送が回復する見通しは立っていない。