ANAホールディングスは30日、2027年3月期の連結純利益が前期比43・2%減の960億円になる見通しだと発表した。日本航空は3月2日に発表した20・1%減の1100億円とする予想を据え置いた。ともに中東情勢の悪化による航空燃料価格の高騰などが利益を圧迫する。
ANAは6月末までに中東を巡る事態が収束し、燃油価格が7月以降は段階的に下落すると想定。燃料高は年間で営業利益を約1400億円押し下げるが、国際線で課す燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)上限額の5月発券分からの引き上げやコスト削減などで、影響額を約600億円に抑制する計画だ。
日航は燃料費の高騰が1カ月当たり約280億円のコスト増加要因になると試算している。
30日公表した26年3月期連結決算は、両社とも旺盛なインバウンド(訪日客)需要を取り込み好調だった。純利益はANAが10・5%増の1690億円で過去最高を更新。日航も28・6%増の1376億円で12年の株式再上場後で最高だった。