2019年に東京・池袋で乗用車が暴走した事故から7年となった19日、妻真菜さん=当時(31)=と長女莉子ちゃん=同(3)=を亡くした松永拓也さん(39)が、現場近くの慰霊碑に献花し、事故発生時刻ごろに手を合わせた。「愛している。見守っていてね」。2人に祈りをささげた。
松永さんは「誰も被害者にも加害者にもならないために」との思いで、各地で講演を続ける。報道陣の取材に「2人の命を無駄にしたくないとの思いで生きてきた」と涙を浮かべた。共に追悼した真菜さんの父上原義教さん(68)=沖縄県浦添市=は「悲しみ、苦しみは今も変わらない」と話した。
事故は19年4月19日午後0時23分、豊島区東池袋4丁目で発生。旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三元受刑者が、横断歩道を渡っていた真菜さんと莉子ちゃんを車ではねて死亡させ、9人に重軽傷を負わせた。元受刑者は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われ、21年9月に禁錮5年の実刑判決が確定。服役中の24年10月、老衰のため93歳で死亡した。